なんとなくぼんやりしがちな国内総生産、略してGDP(Gross Domestic Product)簡単に解説します!
GDPとは「一定期間に国内で生産された物やサービスの付加価値の合計」で、主に「その国の経済活動の規模」を表します。
これをものすごく簡単に考えると
「稼ぎの総額」です。
「国内でみんなが稼いだ額の合計」と考えると頭に入りやすいですね。
この稼ぎは「付加価値」なので、付加価値に含まれない原材料費・燃料費を販売価格から引きます。
例えば、一杯800円のカフェラテの原材料費が300円だった場合、稼ぎは800-300=500円になります。
この稼ぎですが、丸々オーナーの懐に入る訳ではありません。
カフェラテを作るには、原材料以外にも人や設備、場所が必要です。
また、オーナー自身の利益、税金の支払いも必要ですね。
こういった付加価値を生産・分配・支出とわけて「三面等価の原則」といいますが、今回は割愛します。
次に、このGDPで何がわかるかという、経済活動の指標です。
基本は1年間の国ごとの経済活動を知る時に使います。
2024年度の世界名目GDPランキングでは、日本は4位でした。(出典:https://sekai-hub.com/statistics/imf-gdp-ranking-2024)
GDPには、名目GDP・実質GDPがあります。
名目GPTは、物価高騰の影響をモロに受けた数字ともいいます。
悪いインフレのように、実際は経済停滞しているのに名目GDPだけ見れば経済的に潤って見えることもあります。
実質GDPは、物価変動の影響を受けないため、経済の実質的な成長を測る指標として利用されます。
一人当たり名目GDPとは、ある国の1年間の経済活動で生み出されたモノやサービスの総額(名目GDP)を、その国の人口で割ったものです。
つまり、国民一人あたりの平均的な所得を表す指標となります。
2024年世界の一人当たり名目GDPランキングでは、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中22位でした。
一人当たり名目GDPが高いほど、国民一人あたりの平均的な所得が高く、一般的に生活水準が高いと考えられます。
ちなみに、一人当たり名目GDP一位のルクセンブルクは世界で一番裕福な国といわれています。